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さらに恐るべきマシーンの開発
一方、ラジオニクス装置を害虫駆除に応用した人物がいた。フロリダの電気技師トーマス・ヒエロニムスである。報告によれば、農地の写真を装置に装填し、2つのダイヤルを回してレートを合わせるだけで、500キロも離れた農地に繁殖した害虫が、実際に全滅したというのである。
実際にこれを試したエド・ハーマンという人は、「桜の樹の写真(ネガ)と、木の葉数枚、毛虫の実物を数匹」送って依頼したところ、数日後、毛虫の死骸が落ちてじゅうたんのように広がっているのを目撃したという。写真は必ずネガでないといけないのだそうだ。この装置は、1949年に合衆国で特許を取得し、その後、英国とカナダでも認可を受けている。
では、こうしたラジオニクス装置は、どのようなメカニズムで作動するのだろうか?
装置自体は、実はたいした構造ではない。作ろうと思えばだれにでもできる。適当な箱を用意し、そこに目盛りつきの可変抵抗器をいくつか取り付ける。一方、サンプルを入れるための穴をあけて、そこにコイルをまいた筒を取り付ける。そして金属のプレート。あとはこれらをコードでつなげば完成である。装置によっては、もう少し手の込んだものもあるが、原理的には変わらない。
むしろ問題は、これを操作する人の資質なのである。ラジオニクス装置は、操作する人がある程度の超能力をもっている必要があるのだ。したがって、まったく能力のない人が使っても、この装置は何の効果も発揮しない。ポイントは、操作する人が未知のエネルギー波動を感知し、それを数値に換算することなのである。
このラジオニクス装置を応用して、さらに驚くべき装置を作った人がいた。1滴の血液や1本の髪の毛さえあれば、本人がいなくても、病に侵された内蔵の写真が取れるというカメラである。開発した人物は、イギリス生まれのエンジニア、ジョージ・デラワーである。
彼はまず、エイブラムズやドラウンのラジオニクス装置を改良して、病状をもっと細かく分析できるようにした。その装置は、1948年のイギリス産業博覧会で陳列されている。
その結果、ある患者が結核であることを診断しただけでなく、筋肉の異常、栄養バランス失調、および破傷風菌に侵されていることまでも感知することができた。治療に関しては、数カ月で好転したといわれる。一方、リューマチで苦しむ80歳の女性は、300キロも離れた場所から遠隔治療を受け、1年後には症状がなくなったと報告している。
デラワーによれば、すべての物質は、彼が「根源線」と呼ぶエネルギーを放出しており、この世界は、二重螺旋からなる根源線によって成り立っていると考えた。
この根源線を、内在秩序の波動エネルギーと考え、それが二重螺旋構造で外在化され、この世界に流れ込んでくるのだと仮定すると、今までわれわれが論じてきたパラダイムとうまくマッチするかもしれない。
やがて彼は、この根源線が磁石に反応することを発見し、それを応用して、ラジオニクス装置とカメラを連結させた「デラワー・カメラ」を作ったのである。
さっそくこのカメラで、彼の猫の唾液を撮影したところ、4つの大きな影と2つの小さな影が映っていた。すると4週間後、4匹の健康な子猫と2匹の病弱な子猫を生んだという。また、ユリの種からは花の姿が映し出された。
この装置は、冷蔵庫ほどの大きさの箱(ラジオニクス装置)の上に小さな箱(カメラ)を積み上げた形をしており、1滴の血液や1本の髪の毛さえあれば、病んでいる患部の写真を撮影することができるというのだ。
その手順は、まず本人の血液や髪の毛をコイルの中に置き、診断装置のダイヤルを調整して“不調和な波動”を放出している部分を捜し出す。それが病気に侵されている部位であり、ここまでは通常のラジオニクス装置と同じ要領だ。
そして次に、その部位に装置の波長を合わせてスイッチを押すと、箱の内部にセットしたフィルムにフラッシュが光り、病に侵された内臓部分が撮影されるというのである。博士によれば、装置によってキャッチされた患者の波動がフラッシュ光を変調させ、物体が写し込まれるのだという。
たとえば、あるアイルランド人女性から、自分は妊娠しているかどうか調べてほしいといって、血液のサンプルが送られてきたことがあった。これをデラワー・カメラで撮影したところ、奇形の胎児の姿が映し出されたという。あるいは、肺結核患者の血液から、結核に侵された肺の写真が映し出されたのである。
←妊娠三ヶ月の妊婦の血液から、胎児の全体像の写真を撮影することに成功
さらにこの装置は、行方不明者の捜索にも力を発揮した。ロシアに亡命したイタリア人科学者ポンテコルボの居場所を、写真で映し出したというのである。
だが、この装置もまた、それを操作する人の超能力的資質に依存するため、だれもが使いこなせるわけではなかった。そのため、一時は大きな注目を集めたものの、いつしか世間から忘れ去られることになった。しかし現在もなお、一部の研究家によって熱心に開発が進められているのは事実である。※16
さて、ざっと以上がラジオニクス装置の説明であるが、操作する人の資質が問われるとはいえ、仮にこの装置が、いま紹介したような現象を実際に引き起こすとすれば、たしかに人間は、ホロン構造をしていることがわかる。何しろ、たった1滴の血液や1本の髪の毛という「断片」から、その人の病状が細かく診断でき、さらには患部の写真や胎児の姿までも撮影されてしまうからである。まさに、デラワー・カメラとは、人間というホログラムを再現するホログラフィ装置のようである。
どんなものにも個人情報がこめられている
しかしながら、あるいはこういう反論が出るかもしれない。
現代の科学においても、1滴の血液や1本の髪の毛から、その人に関する多くの情報を得ることができる。実際、それは犯人操作などで活躍している。
ところが内在秩序は、すべてがひとつの全体だというのだから、別に本人の血液や髪の毛でなくてもいいはずである。そのへんに落ちている石にだって、患者の情報が内含されているということにならないか?
たしかにその通りである。ボームの内在秩序をホログラムだとするならば、そこに部分はなく、すべてがひとつの全体、あるいはホロン構造なので、この世界に存在する、いかなるものにも、たとえ道端に落ちている石でも、だれかが投げ捨てた空き缶でも、机にある万年筆でも、あるいは1滴の水でも、そこには時間と空間を越えた、すべての個人情報が内含されているはずなのだ。その点でいえば、たしかに患者を診断するのに、本人の血液や髪の毛でなくてもよく、どんなものでもいいように思われる。
ところが、ここで大きな問題がある。仮に、どんなものにも患者の情報がこめられているとすると、他にも膨大な量の情報が混在しているわけだから、その中からどうやって求める患者の情報だけを入手するか、ということだ。
その場合、先に考察したように、ラジオのチューニングに相当する何らかの作業によって、自分の求める情報だけを選び出す必要があるのではないか?
すなわち、ラジオニクス装置において必要とされる患者のサンプルは、「チューニング」に使われるのではないかと考えられるのだ。サンプルから発する患者特有の波動は、個人を識別する、いわば「ID波動」ともいうべきもので、これによって膨大な情報源から必要とする情報だけを取り出しているのだと思われる。
ならば、患者の波動さえ帯びていれば、血液や髪の毛といった患者の肉体の一部である必要はないということなのだろうか?
たとえば次のようなケースがある。
米国ホリスティック医学協会の設立者で外科医でもあるC・ノーマン・シーリィ博士が行った調査によれば、ある特殊な知覚能力をもつ女性に受話器を持たせ、1900キロ離れた病院から、患者が生年月日と名前を告げるだけで、93パーセントもの正解率で病名を診断したという。しかも、その診断は詳細で、血液分析やX線撮影といった診断機器を用いても、そこまではなかなか及ばない程だというのだ。※18
この場合、伝達されたのは、声という波動だけである。この女性は、声の波動だけから、患者の肉体的状態を詳細に言い当てたことになる。となると、ID波動さえわかれば、本人の肉体の断片といった現物がなくても、その人に関する情報が入手できるようである。
こうした能力は、「サイコメトリー」と呼ばれている。
www.interq.or.jp/sun/rev-1/D03-2.htm
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