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バル 弾丸先頭打者アーチ!

 投稿者:瓦侍興津  投稿日:2009年 7月 6日(月)09時44分31秒
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  阪神・赤星憲広外野手(33)が首痛で登録抹消となったこの日、今季3度目の1軍昇格を果たしたアーロム・バルディリス内野手(26)が見事な代役を務めた。「1番・右翼」で先発出場し、今季初安打があっぱれの初回先頭打者本塁打だ。このバルさんのV弾が効いて天敵ヤクルトに快勝や!

  ◇  ◇

 今年の阪神はまだまだ大丈夫!?ロッカールームに戻る直前だ。シンプルな質問を受けると「ダイジョブ、ダイジョブ♪」と陽気に日本語で返答した。野球人生初の「1番・右翼」で登録即スタメン。つかんだチャンスで一発解答を決めた。バルディリスが電光石火の初回先頭打者弾で、カード勝ち越しへの流れをがっちり引き寄せた。

 一回の第1打席、カウント1-2からの4球目だ。石川の投じた真ん中低めへの136キロ直球に向かい、本能のままバットを振り抜いた。快音と歓声、一瞬の沈黙のあと甲子園が大きく揺れた。今季17打席目で初めて放った今季初安打が、左翼席へ飛び込む1号先制ソロ。「本当にハッピー」。陽気な男がナインを大いに盛り立てた。

 ただの一発ではない。チームは低迷し、バルディリスも乗り切れていなかった。今季3度目の1軍昇格となったが、過去2度は1安打も放てず、2軍にUターン。ここまで16打数無安打だった。だが、心は折れていなかった。「2軍だとしても、一生懸命やっていれば必ずチャンスはくる」。昇格前夜は名古屋市内でメンチらと食事をともにし、活躍を誓って甲子園に乗り込んできた。

 「下を向かず精いっぱいやってきた」。言葉どおりに明るく前を向いてきた。来日2年目の今季は日本文化も吸収した。日本語を学ぶ夫人から語学の習得にも取り組んでいる。テレビでお笑い芸人・小島よしおの新ネタも覚えた。頭上で両手をたたき「ダイジョブ、ダイジョブ」と連呼するパフォーマンス。これが、ロッカー入り直前でみせたフレーズだ。

 決して、ただ単にふざけているわけではない。ベネズエラ出身の先輩でもある巨人・ラミレスからの助言を心に焼き付けている。「ここは日本。元メジャーの考えを捨て日本野球、日本文化になじみなさい」。陽気なパフォーマンスで知られるラミレス流もバルディリスのあこがれ。実はシャイだが、ファンサービスにも熱心だ。

 球場に駆けつけた夫人は「彼がいつも息子に野球を教えている。息子も彼のようにタイガースの選手になってほしい」と笑顔。その傍らで、長男のアーロン君はウチワを片手に父の打撃フォームをまねる場面も。お立ち台で日本語で叫んだ「ガンバリマス」の言葉も頼もしい限り。バルさんよ、君が活躍してくれたら、これからの阪神はまだまだ大丈夫かな!?
 
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